大人の嗜みとして「アルコール」「タバコ」が挙げられます。しかし昔から髪の毛には良くないという噂を聞きます。では、どのような関係性や影響により薄毛へと繋がるのか、そのメカニズムを確認していきましょう。
お酒の摂取による薄毛
適量のアルコールを飲むことは悪いことではありません。なぜなら血行が良くなるため、栄養素が毛根細胞へと運ばれやすくなるからです。しかし過剰摂取の場合、肝臓でアルコールを分解するために「アミノ酸の消費量」が増大します。
毛髪細胞はタンパク質で作られており、それを構成している成分がアミノ酸です。つまり体内の別の部位でアミノ酸が使われるということは、それだけ髪の毛で使われる量が減ることに繋がります。
また毛を構成しているタンパク質は、成長ホルモンに影響を受けています。成長ホルモンは寝ている間に分泌されますので、飲み過ぎによる睡眠不足によっても薄毛は進行してしまうのです。
お酒を飲みすぎてしまう方は、「バリン」「リジン」「メチオニン」といった必須アミノ酸を摂取する必要があります。卵や魚、大豆製品に多く含まれていますので、食生活に加えてみましょう。
タバコの喫煙による薄毛
前述した必須アミノ酸の1つ「メチオニン」は、喫煙によって不足します。なぜならタバコを吸ったことで悪玉コレステロールが増加し、それをメチオニンが減らそうと働き始めるからです。
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあるため、血管が細くなることで血流が悪くなり、髪の毛へと栄養素が運ばれにくくなります。ちなみに喫煙者であれば大半の方がご存知のように、タバコを吸うことでビタミンCは大量に消費されます。
ビタミンCが不足すると些細なことでイライラしたり(ストレスが溜まる)、栄養の吸収率が低下するといった悪影響が及ぼされます。アルコールのように「量を抑える」といった解決策がないため、優先すべきは禁煙です。
ただし禁煙によるストレスも考えられますし、全員が止められるとは限りません。喫煙による薄毛や抜け毛でお悩みならば、アミノ酸やビタミン類のサプリメントを飲用してみてはどうでしょうか。