赤ちゃんを授かることは非常に喜ばしいことですが、同時に抜け毛との戦いでもあります。なぜなら半数以上の女性が、出産後に髪の毛の悩みを抱えるからです。場合によっては髪の毛の本数が20%も減少しますので、「これから先、髪が薄いままなのでは?」と不安に感じてしまうかもしれません。
出産後脱毛症の原因と対策
妊娠をすると女性ホルモンの働きが活発になります。出産時期に近づくほど分泌量は増し、出産と同時に女性ホルモンは通常の量へと戻ります。こうした一連の流れの中で女性ホルモンのバランスは崩壊してしまい、結果として出産後脱毛症という症状が引き起こされるのです。
また妊娠中はお腹の中の赤ちゃんへ栄養が自動的に送られるため、髪の毛に不可欠な栄養素も余分に吸い取られてしまいます。この栄養素不足も抜け毛が増える原因です。
ただし規則正しい生活を送り、頭皮を痛めない洗髪を行えば抜けてしまった髪は戻ってきます。ちなみに個人差はありますが、女性ホルモンは半年から1年経てば正常な値へと戻りますので、心配しすぎる必要はありません。
出産後の抜け毛に注意すべき人
女性ホルモンの乱れが抜け毛を引き起こしますので、産後に過度な「食事制限」や「ダイエット」は禁物となります。ダイエットにより摂取しなければいけない栄養素が不足したままとなり、妊娠中と同じようにホルモンバランスが再度、崩れてしまう恐れがあるからです。
また最近増えている「高齢出産」ですが、30代以上の女性は注意したほうが良いです。なぜなら女性ホルモンは卵巣から分泌され、分泌量は30歳前後をピークに低下してしまうからです。
分泌量次第では1年以上待っても女性ホルモンが正常な値に戻らず、髪の毛が薄いままというケースも考えられます。ダイエットや高齢出産により出産後脱毛症が起こり、それを長期間放置してしまうと完治も難しくなりますので、該当する方は事前に対策を施しておくべきです。
また女性向けの毛髪診断を実施しているクリニックや病院も増えているため、気になる方は一度相談へ行くことをオススメします。